夜海(8)

カイ  2009-07-14投稿
閲覧数[164] 良い投票[0] 悪い投票[0]

最後に残った線香花火を手にとった七海は

七海:ねぇこれで勝負しよ!先に玉が落ちたほうが罰ゲームね。

それに応じて二人同時に火をつけた。

火をつけて数秒すると線香花火を持っている俺の手を七海が何度もはたいてきた。

七海:ハハッ

子供のように笑う七海が場を明るくさせる。

翔:ずるいよ!

七海の手をかわそうとしたが俺の線香花火は落ちた。

それを見た七海は無邪気に喜び、俺にはずかしい罰ゲームを命じた。


二人の笑い声が夜空に響く。花火はあっという間になくなった。


再び車に乗り込みあてもなく走らせた。

気がつくと海岸付近を走っていた。

七海:きれ〜い。

翔:ちょっと止まろうか。

海岸間近のコンバニに車を止め缶コーヒーを買い海に向かった。

お互いタバコに火をつけ腰を落とした。

誰もいない静寂な海。

静かな波の音。

しばらく二人は沈黙のまま海を眺めていた。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 カイ 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ