最後…よみきり…

?ヴ  2006-07-21投稿
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あぁ…どうして人間は死ぬのだろう…


「拓也、ねぇ拓也ってば!!!」
「(泣)…なに?」
「もう5年も経つんだからいい加減泣くのやめなよ。」
俺の親友は ?2の夏休みに 交通事故で死んだ。
毎年 こうやって、同級生と墓参りにくるのだが、何年経っても俺は必ず泣いてしまう。それには訳があった。
あいつが死んでから 2年経った日のこと。俺は?1のときあいつと埋めたタイムカプセルを掘り起こすことにした。自分の埋めた物より、あいつの埋めた物の方が気になった。
30分ぐらい 掘っていると ふるびた箱がでてきた。
「…あった。」
俺は家に持ち帰り、箱をあけた。
次から次へと 懐かしいものばかり。時間割りや教科書、作文。
「俺こんなものばっかり埋めたのか…」
親友の竜二はなにを埋めたんだろう。…なんだ 俺と対して変わらない。だかそこに俺あての手紙があった。
「…!?」
ドキドキしながら封筒をあけ 読んでみることにした。
『親友 拓也へ
拓也 元気か??おまえがこの手紙読んでるってことは掘り起こしたんだな。今頃 俺はおまえといて、懐かしい〜とかいいあってるんだろうな。』
拓也は読むのを中断してふと思う。
「…馬鹿野郎。今おまえいねぇよ。」
誰もいない部屋でボソッと言う。
『相変わらず拓也は、勉強できる、スポーツできるやらでモテモテだろうな〜。それにくらべて、俺相変わらず馬鹿なんだろう?まぁいいか。 俺、おまえと友達になれてホントよかった。ほら、覚えてるか?小2のとき俺がクラスの集金袋無くしたとき。みんな 俺を責めたのにおまえだけ一緒に探してくれた。まぢ助かったよ。ふつーに俺のカバンの隅っこにクシャクシャになってたのは 引いたけど…。 おまえとはこの先ずっと一緒だろうな〜。
高校いって、サボる。成人して、酒飲みながらグチる。
ジジイになって、茶でも飲む。
そして 死ぬ。長い人生 おまえとバカやって過ごすんだろう。
そうだ、その前に俺より先に死ぬなよな!!俺は ぜってぇー死なねぇ自信があるから おまえも死ぬな!!いいか、死ぬときは90歳すぎたらだ!!年老いて 死ぬ。それでいい。おまえがいないと一緒にバカ騒ぎできねぇからな。まぁそんなとこだ。今頃おまえ 感動して泣いてるだろ?(笑)このちょー感動な手紙無くすなよ。ぢゃあ。また明日。
高橋竜二より』

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