涙が… ?
「やはり知らなかったんだ。俊ちゃんが、自分で言ってたんだから、間違いないよ!」
「それって、本当なの?」
「本当だよ!だから、余計な事を考えないで、まともにぶつかって行きなよ」
「うん。でも、これからどうしたら良いかな?」
「そうだね。もうここまで来ちゃったから、3回目のラブレターを書いたら?そして、手紙の中に『佐々木雪子です』ってしっかり書いてさ!」
「そんなんで、良いかな?」
「心の底からの『ご免なさい』と言う言葉も忘れないで!」
「うん分かった、そうしてみる!」
「俊ちゃんは優しいから、きっと許してくれるよ!」
「うん!」
雪子の顔には、笑顔が戻った。
「ねえ遥。一つお願いして良い?」
「うん、良いけど」
「あのね、小学校の時の様にね、友達で居てくれる?」
「ええ?そんな事?全然OKだよ!私なんて、ずっと友達だと思ってたよ!」
「本当?嬉しい!」
「だって私、ユッコと絶交した覚え、無いけど!」
「ああ!本当だね!」
2人は、笑ながら手を取り合って、改めて友達の約束を交わした。
雪子は、大きな肩の荷物を降ろしたような、軽い気持ちになった。