「…馬鹿野郎。馬鹿野郎。…なんで死んだんだよ…死なねぇ自信あったくせに…なんであっさり交通事故で死ぬんだよ…」
涙が止まらなかった。竜二が 俺をこんなにまで大切な親友と思っていたなんて…
「…おまえと高校サボって遊びてぇよ。…おまえと酒のみてぇよ。…ジジイになってもおまえと茶でものみてぇよ。…馬鹿野郎。帰ってこいよ…竜二…帰ってこいよ」
泣き叫ぶことしかできない俺。
竜二は死んだ。
14歳で死んだ。
?2の夏休みに死んだ。
交通事故で死んだ。
―もう逢えないんだ―\r
竜二からの手紙が1番の宝物となった。
「拓也っ!!遊ぼうぜ!!」
顔をクシャクシャにして笑い 俺の名前を呼ぶ。
「あぁ!!!」
俺も負けじと顔をクシャクシャにして笑い、返事をする。
高橋竜二は死んだ。この世から消えた。
だが、
高橋竜二は
俺の心の中で
―生きている―
俺は 竜二と一緒に生きていく。
完