いつからだろう。いつからあの人のことで頭がいっぱいなんだろう。
何をしてても気付くとあの人のこと考えてる。
あの人に触れることを考えてる。
夢中になりすぎるといつか冷めてしまうって知ってる。
この何とも言えない心地好さから冷めたくない。
それはまるで心だけ極楽に行ってしまってるような心地。
いつまでもいつまでも続いてほしい。
あの人の顔の輪郭は綺麗。
豆電球の光だけが灯る薄暗い部屋で、
私は寝顔をまじまじと見つめる。
少し眉間にシワを寄せている。疲れてるんだ。
また、少し薄い唇を見る。
そして気付いた。輪郭が綺麗。
私はそれをしっかりと目に焼き付ける。
どうか、私の唇を奪ってください。とろけるような幸せを、もっと。