ローブ姿の男はドアを開けてでていった。
『では明日』だということは、明日本当に迎えにくるというのだろうとそこにいる3人が思った。
「それで和也、お前はどうするんだ?」父親が和也に聞いた。
「僕、行くよ!行きたいんだ!」和也は声を荒げて言った。
「そうか…、ならば止めないよ。和也の好きにしな。母さん、いいね?」父親が母親に聞くと母親は黙ってうなずいた。
出発の日
和也はローブ姿の男と一緒になって家から出た。
両親にはお別れを言って、手紙を書くと言ったので、だいぶ両親は安心したようだった。
「さあ、いこうか」
ローブ姿の男が言った。
「あぁ、まだ私の名前を教えてなかったね私の名前はルイス・ジャンだ。ジャンと呼んでくれ」
それよりも和也は頭の中で引っ掛かっていた事を聞いた。
「ジャン?なんで、えっと喋れるの?その、日本語を」ジャンはまってましたといわんばかりに口を開いてこう言った。
「和也君。これが君が最初に体験する魔法だよ。私が喋っているのは、英語で、僕は日本語なんて話せないからね」ジャンは自信満々に和也に言った。
「そのうちわかる。ほら、見えてきた」
次回へ続く