望『え…?』
貴博『嫌いだろ?俺のこと』
おいまて、何を口走ってんだ俺は。
望『そんなこと…』
ないとは言わなかった。
貴博『屋上で俺のこと苦手っていったじゃない?』
こんなことが言いたいんじゃないだろ。
望『…こ、怖い!』
貴博『…え?』
俺が…
怖い?
そんな…
お前までそんな…
望『…』
望は走って行ってしまった。俺から逃げるために。
貴博『……俺の馬鹿』
本気で嫌いなら待っててくれるはずないだろうが。
あのたまに見せる寂しそうな顔。
あの表情の意味が、知りたかった。