ひゃあぁあ〜〜!!
森宮のお父さん。
なんか、凄く熱くなってない?!
この状況って、かなりマズイと思うんですケドっっ!!!
《分かりました。では送ります。》
スピーカーから流れる“ミズホちゃん”の声に、
あたしは、かなり緊張していた。
《これは大変なコトになりそうです!!
リスナーの皆さん。
少々お待ちくださいね!!
今、相談者のミズホちゃんからメールが届きますので――》
でも――
似たような話って、あるものよね‥‥。
あたしはそのトキ、
ふと、今日のゲストの森宮ヒロツグの息子である、
森宮ヒロキのコトを思い出していた。
もしかして、
この相談者の“ミズホちゃん”の友達のカレシって‥‥‥
森宮ヒロキじゃ‥‥!!!
まさか‥‥よね?!
《さぁ!!来た来たっっ!!来ましたよぉ〜〜!!
ミズホちゃんから、メールが、たった今届きました!!
それでは早速写真の方をプリントアウトしてみたいと思いまぁ〜〜すっっ♪》
“おいおい。ちょっとヤバイんじゃね―のッッ?!”
“マジかよ?!ヤラセじゃねーだろうな?!”
“ケーサツに通報されんじゃね?!”
“それはありえンな。おもしれぇ―ッッ。”
ザワザワザワザワ――
クラスメイト達は、
みんな、口々に好き勝手なコトを言って盛り上がっている。
もしかしたら、
無表情を装うコトに必死に見えた、渋川が一番、
動揺していたのかもしれない。