学校へ行った。いつもと何一つ変わらない風景。つまんない。退屈。平和なんか望むものじゃないと、心の底から思った。そう考えると、昨夜の喧嘩は俺の求める物以上の物だった。
「オハヨー?ってそんなテンション高くないよな。昨日はありがとな。おかげで上手くいった」
朝からテンション高すぎ。「そりゃよかったな」
それから数分しゃべった。「佐和田さん?」
「彼女のご登場かい。まっ頑張りな」
「おー!じゃーまた後で」二人は仲良く歩いて行った。
「まっ、喧嘩ばっかだったあいつにとってはいい刺激か。それより、何かねぇーかなー」
しばらく学校内をうろついた。
一周した。騒がしくなってる。
「転校生が来るらしいぜ」「男だって」
「噂じゃかなりの問題児らしいよ」
「マジかよ?」
「不良校になっちゃうんじゃない」
そんな話しが耳にはいった。
「くだらねぇ」
俺は呟きながら教室へ入った。
〜2ー6〜
俺の組は、いろんな意味での問題児が集まる。そんな組に転校生が来た。