トラップ
「なんだよこれ」
今まで口を開かなかった光輝がつぶやいた。
ぼくもそのとうりだと思っていた。
この地球の一番すばらしい青空だってドンより黒ずんだ色に染まっている。
「ってかさなんでおまえここが五年後ってわかんだよ。」
ぼくはなにもいわずに自分がつけていたデジタル時計を指したそこにはしっかりと2014年8月9日となっていた。
光輝はわかったわかったと慌てて言った。
「じゃあこのあとどうする?」
「とりあえず家に行こうぜ」
ぼくは家は無事であってほしいと思っていた。
しかし、現実はちがかった。
家の屋根はなくなり、タンスや椅子家の家具が壊れていた。
そして、目の前にみたくもないものがあった。
「行こう」
光輝とぼくは気を落とした。
「どうする?」
1時間ほど黙っていたぼくは光輝に聞いた。
「とりあえず海岸沿いに歩こうよ」
そのころ、この世界で生きている人々がいた。
「さて、どうしたものか我々の結界でも防げなかったとは」
長老がおもむろに言った。
「長老様わたしにまかせてくれませんか?わたしは見たのですまだこの世界に生きている人がいる。」
ゆかりは真剣な目で言った。
「なにをみたんじゃ?」
続く