第一章「家出少女」
「暑い……」
夏休みの7月の下旬の事
である。
この俺、田中 仁は女性
にも、幸運にもめぐられな
いどこにでもいる中学生。
ある出来事で、いろいろ
これからHappyな事が、
起こる知らず……
「あ〜チクショー暑い!」
ベッドが電子レンジの中にいるような暑さになっていた。
「飲み物飲み…」
しぶしぶ暑さで朝早く
おきちまった。
まだ5時、だが、夏の朝は
明るい。
下に降りて、冷蔵庫を見る
「おいおい……マジかよ」
飲み物一つも無し。
「コンビニでも、行って買ってくるか……?」
スエットだけど、まぁ
そんな人いなからいいかぁ
?と思いつつそのまま
財布を持ってコンビニに
向かった。
「暑くて我慢できね〜」
………
「自動販売機でなんか
買うか……」
…
「うん……!?なんだろう あの子?」
ロングヘアにタンクトップ
をきた少女が大きい荷物を
抱えて、自動販売機の前に
たたずんでいた。
「何?してるの…」
少女は怒り気味に
「お金入れたのに、ジュースが出ない!!」
仁は、ほっぺをかきながら
「壊れてるんだ?なら
ケッテ見たら?」
「もちろんやったよ!
お決まりだもんね!」
誰がそんな決まりを
決めたんだ?と思いつつ
「じゃあコンビニは?」
少女は希望の光を見つけた
かのように目を輝かせて、
「あっ!君頭いいね〜!」
こんなで頭いいって
言われたら東大生の立場
どうなるんだ!?
「俺も今から行くけど、
いっしょに来るか?」
「うん!」
… …
「なぁ、気になってるん
だけど、その荷物は何?」
「家出してきたの…」
家出ねぇ…あまり深く
聞かないほうがいいのかな?
「じぁ、泊まる家とかは?どうしてるの?」
少女は悲しそうに
「無いんだぁ…友だちも
無理だって…」
「そうか…」
少し考え…
「俺んちでよけりゃ
来るか?」
少女は少し迷ったが、
「じぁ、いいかな?」
「いいよ」
「ありがとう!」
なんで、その時、会って
少し会話しただけの子を
家に呼んだのか今でも
不思議だった。
まさか、これが運命の
出会いだったとは、今は
知らず…