「今年さぁ雪降ると思う?」
雪が大好きだったあたしは彼と初めての冬にそんな話ばっかりしてた。
「お前がそんな楽しみにしてんだからきっと降ってくれるよ」
そう言って彼は頭を撫でてくれた。
──チャッチャララ
携帯が鳴った。彼からだ「はぃー?」寝ぼけた声で言った。
「起きろ!雪降ってる!」あたしは急いで準備して彼の待つ公園に行った。決して積もるような気配はなかったけどとってもキレイだった。
幸せだった。
──今、また雪が降ってる。けど隣に彼はいない。ただキレイな雪を見ている。この迷いのない白さであたしの心も真っ白にしてくれないのかな?
なぁんて思いながら…
*粉雪* *end*