手を繋いで 3

そら  2006-07-22投稿
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今日は話す気分じゃない。
そう思って、いつもの友達のところには集まらなかった。

「玲奈なんか今日メイク手抜きじゃない?てか目腫れてんだけど」
でも早速、前の席にいためぐみに話しかけられてしまった。
いつもの朝一番めぐみの顔面チェック。
「ただの寝不足」
夜通し泣いてたとはもちろん言わなかった。

「ふーん。クマもすごいよ。さっきさぁ、真帆が振られたって聞いた?」
私は頷いた。
めぐみはすぐに話題をコロコロ変える。
内容といえば、大体メイクの話か男の話か噂話なんだけど。
まぁ、これ以上追求されなくて良かった。

「正直ざまぁみろだよね。だって人の彼氏とったんだよ」
長い睫毛を上下させながらめぐみが言った。

「本人全然へこんでないみたいだね」
ふと廊下を見ると、浅香真帆が友達ときゃあきゃあ笑ってる姿が映った。
「そこがまたムカつくんだよ。私は可愛いから大丈夫ってスタンスでしょ?
でもあの子が男子にモテんのはすぐやっちゃうからなんだよ」

たしかに見た目は大人びてて少し派手だけど、そんな子なんだ。
私が振られた理由は、たぶん全くその反対。

「この前優くんとできなかったんだよね」

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