第二章「叫びは愛しの人」
季節は夏、学生は、夏休み
の真っ最中。
だが、その裏は…
「クカカカカッ!じゃま
なんだよ!三下がぁ!」
「ぐはぁッ!」
男三人、そこらじゅうアザ
、血が目立っている。
茶髪の少年は何かを探しながら、「チッ、テメェじぁねえのか!?」
一人、学暗組織のリーダー
が問いかけた。
「お前はいったい、なんのために俺らみたいな学暗
を潰してんだ!」
「テメェらには関係無い。」
茶髪の少年は、そこから
立ち去った。
「缶コーヒーでも買って
くか?」
… …
視点に自動販売機が見えて
きた。…がそこにショート
ヘアの少女がいた。
「あん。なにしてんだ?」
その少女は自動販売機に
向かって、
「自動販売機さ〜ん。
どうしたんですかぁ〜?
お金返してくださ〜い!」
「おい、何やってんだ!」
少女は後ろに振り返って、
「君は…この自動販売機
さん、寝てるらしいよ。」
茶髪の少年は、
「ッ!お前…」
少女は首をかしげ、
「?」
「気のせいか…だよな…」
「?」
茶髪の少年は髪をかきながら、
「壊れてるんならしかたねーなぁ、コンビニに行くか?」
少女は、
「君って、あの学暗組織を潰す、闇の中のパンサー、ガオ君だよね。」
「ああ、そうだけど」
「やっぱり!ガオ君!
一緒にコンビニに行って
いいかな?」
「別に、付いてくるだけならかまわねーよ。」
「じぁ!付いてくね!」
(なんだってんだ、コイツは、会ったばっかの奴に
馴れ馴れしくしやがって)