寂しがりライオン 吊り橋を渡る
サバンナじゃ皆に嫌われた
橋の向こうで出会った奴は
ライオンによく似た姿だった
お前は俺が怖くないのか?
逃げないでいてくれるのか?
吹き抜ける風とともに
一度だけ頷いた
涙の理由を知ってるか?
俺にはわからないが
濡れた頬のあたたかさは
おそらくお前がくれたんだ
雨の日もライオン 吊り橋を揺らす
黄色の琥珀を銜えて
今日の土産は いつも無口な
お前によく似た色の小石
響く雷鳴 落ちる吊り橋
痛みに目を覚ませば
空は遠く狭くなった
お前を泣かすものか
この元気な声が聞こえるか?
この通り 全然平気だぞ!!
濡れた頬の冷たさなど
生涯お前は 知らなくていい
止まない雨に血は流れてく
もし生まれ変わるなら
お前のような姿に
なれれば 愛してもらえるかな…
もう元気な声は出ないけど
不思議と寂しくない
濡れた頬の冷たさなど
おそらくお前が奪ったんだ
涙の理由を知ってるか?
俺にはわからないが
この心のあたたかさが
そのまま答えで良さそうだ
季節は巡り 春が訪れ
谷底まで銀色の化粧
一面に咲くタンポポの花
ライオンによく似た姿だった
ダンデライオン/BUMP OF CHICKEN