Invisible Answerer -ep4-

へたれもち  2009-07-21投稿
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「…男を追おう。」

確かめなければ…自分達
の置かれた状況を。

「さっきから聞こえる
妙な音は…嫌な予感が
しませんか?」

後ろを振り返ると…
まるでSF映画に出てくる
ような人型のロボットが
歩いていた。

サイズはだいたい190?
前後で、右腕は刃渡り
60?位の刃物、左腕は
機関銃だ。

「映画の撮影かしら?」

センサーのような物で
こっちを見ている…、
青い光が不気味だ。

無視するように、素通り
して行った。男の
逃げて行った方向だ。

突如、断末魔のような
悲鳴と何か発砲した
音が響いた。

「い…今のって…。」

龍堂はガタガタと身体を
振るわせている。

「しばらく待っていて
下さい。僕が様子を見に
行きます…。」

怖い…とかよりも、全身
の神経が効かなくなり
そうな緊張があった。

「わ、私も行きます。
今、一人になるのは
避けたいですから。」

微妙に篭る血と火薬の
臭い…あんまり嗅ぎたい
とは思えないな。

「…ルールは本当みたい
ですね、脈は確認する
までもないでしょうが…
ありません。」

「冷静ね…、怖い位に。
よくそんな落ち着いて
居られるわね。」

脈を確認し、そっと手を
離す。冷静ね…か。

「取り乱して、状況が
良くなるなら
そうします。ですが、
そうはなりません。」

「確かにそうね、でも
確実に取り乱すわ…
…私一人ならね。」

「僕は異常ですからね、
慣れてしまいました…。
今、解ることは…ルール
は本当で、さっきの奴は
僕たちに致命傷を
与えられる…。」

「…そうね。」

「後は他に参加者が居て
場合によっては、条件の
干渉する可能性もある。
と…言ったところか。」

「他の条件は知らない
方が幸せかも…てことに
なるのね。」

「…ただ、僕の条件は
自分の答えを見つけろ
となっているから、
干渉はないでしょう。」

「後は貴方が条件の
キーマンかもね。」

その可能性は高いから、
自分のコードを人に
教えない方が良い…と。

「…コードに何らかの
意味がある…か。」

もし、Murderのコードが
あるとなれば…ない事を
祈りたいものだな。

「誰か来たみたいです。
複数人の足音が…。」

推定からすると、約10人
前後の人数だ。



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