−二日後
三人は朝紀の家にいた。休校になり山ほどの課題が出たからだ。
「朝紀、ちょっと数学教えてくれ。」
「私は古文が分かんないんだけど。」
「おまえらは馬鹿か。さっきから十回は聞いてるぞ。」
呆れ返って朝紀はシャーペンを置いた。
「いいじゃないか。頭いいんだから。」
朝紀・・・1位、義春・・・109位、小夜・・・268位/300
「全くよ。スポーツも出来て勉強も出来るなんて、不公平すぎるわ。福沢諭吉のウソつき〜!」
名言を残しただけで福沢諭吉はひどいいわれようだ。
「ところで、二人はもう能力分かったか?」
「「いや。」」
同時に答える二人。
「そうか。ちなみに俺は水だった。」
「もう契約したのか。どうやって?」
義春はそう朝紀に聞いた。
「一回死んだ。そしたら契約出来た。」
「一回死んだってえらく軽いわね。」
「まあな。ついでに俺の霊獣はペンギンだった。多分水に関係するからだな。」熱心に話しを聞く二人。
「確かになんか水っぽい。柔軟な発想が出来てかつ冷たいし。」
「冷たいってなんだ冷たいって。」
「だったら勉強教えてよ。」
「分かったよ。やればいいんだろ。」
上手く話に乗せて義春に向かってウインクをする小夜。