今年の年一回の行事が終わった…
最後の行事の様な気がした…自分に残された時間はあと僅かと確信した…体力がますます落ちていくのがわかった…
息子家族が帰って、妻がこう切り出した
｢お父さん、来年はどこで花火観る？今年は、食事がイマイチだったし、船で観る？｣
私は、自分には来年なんかないと思ったから、返事が出来なかった…
｢やっぱり、昨日の飲み過ぎでキツイんでしょ！｣
妻のいつもの口癖だ…私は、聞き流した
一週間後、妻と病院に行った。
結果は、黒…やはり肺癌だった…それも末期…自分では想像はしていたけど、現実に宣告されるとショックだった…
妻は、抗ガン剤の治療を望んだ…
また入院生活が始まる…多分もう家には帰れないだろう…最後の入院になるだろう…
妻は知らないが、私の余命は抗ガン剤をしても年は越せないと言われた…あと残り４ｹ月…残された時間が短すぎる…
自分のパソコンに遺言を遺そうと決めた…
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