全身の愛を込めて 後編

えり  2009-07-23投稿
閲覧数[425] 良い投票[0] 悪い投票[0]

どんなに仕事と家庭の両立が大変でも、いつも隣にいてくれたから、此処まで頑張れたんだよ。


だけど、想いだけではどうしようも出来ない事があって、それも言い訳だけど、本当は、とても疲れてたんだよ。


仕事も不安だらけで、経営者の私は、常に孤独だった。


「経営者は強くないといけない」


厳しい人ね。

確かにそうだと思う。

だけど、私は経営者であると共に、ひとりの人間で女で、

時には、甘えたい時もあるし、何かにすがりたいと思う事もあるんだよ。

ただ、どうしようもなく苦しい時に、傍に居て欲しかっただけ。

言葉にしても、伝わらなくて、どうしようもない日々が続いて、

結局優しさに逃げて、

あなたと、仕事と、住むところと、すべてを一度に失ってしまったね。





今まで、傍にいてくれて、味方でいてくれて、ありがとう。


さようなら。


たいせつなひとへ、
全身の愛を込めて。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 えり 」さんの小説

もっと見る

エッセイの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ