一週間後。午後11時半。
健助は理奈を乗せた原チャリで住宅街のコンビニに向かっていた。
服はカジュアル系で結構センスが良い。
が、その服と裏腹に健助の顔は後悔に満ち溢れていた。
同時刻。
コンビニの前には2つの影があった。
1つ目の影は伊勢紅葉。
車止めに座ってケータイでメールを打っていた。
もちろんギャルの格好だ。
2つ目はボブ・ブローズ。
バカデカいバイクに座ってコーラを飲んでいる。
ボブの黒のB服はコンビニに寄ろうとしてるヒトを遠ざけていた。
紅葉「理奈っちと健助遅いね」
ボブ「健助怖じ気づいて来ないんじゃねーか?」
紅葉「ダイジョブだよ。 理奈っちノリノリだったから連れて来―」
ボブ「来た。」
遠くを見なら紅葉の言葉を遮った。
そこには2ケツで走ってくる原チャの姿があった。
ボブ「Yo! 遅ぇよ」
理奈「ごめ〜ん 私が準備に時間かかっちゃって」
ボブ「健助のせいじゃないならノープロブレムだ」
健助「何でだよっ!!」
紅葉「あはははっ あっ!健助原チャ無免許でしょ!!」
健助「俺がダメならこいつのデッッッカイバイクはどうなんだよ!?」
ボブ「…」
紅葉「ボブちゃんが自転車に乗ってるトコなんか想像出来ないでしょっ!」
健助「…確かに」
健助(てかボブちゃんって(笑))
理奈「取り敢えず全員集合だから早速行こっか♪」
健助(何でこんなにノリノリ何だよ…。地震とか起きて中止になれーーーっ!!)
健助の願いは届かず一同は廃病院に向かってバイクを走り出した。