そういえばあの商工会議所も不思議な場所だった。 わずか一ヶ月の間に夜勤では数分おきに警報が鳴り警備員2人で行くと誰もいない! ただ霧が舞っていた。あれは霊だったのか? 「10年ぶりに警備員が定数の16人になった」その言葉は何を意味しているのだろうか?
もしかして俺は赤池隊員の身代わりなのか?それなら謎が解ける。
永久欠番だった16の隊員番号。そして壮絶ないじめ。 僕は生まれてはじめて死にたいと思った。ある夜 屋上の警備に行き目の前のS市のきらびやかな夜の明かりに引き込まれた。 このままあの世界にダイブしたら楽になると そのとたんに副隊長の福島警備士が叫んだ。 「その場所に近付くな!引き込まれるぞ」と。 はつとなり僕はやめた。 「おまえの関西弁といい、あいつとそつくりだな。あいつみたいにならない様守ってやるから安心しろ」 いじめの原因は赤池警備士も関西弁だったのだ。