自分が死ぬという事実を考えると
気が狂いそうになる
この世で最も確かな事は
生き物はみな
死ぬという事
誰にでも平等に訪れる死を
理屈ではわかっていても
どうしても受け入れられない
なんて傲慢な自我なの
自分が死ぬという事は
自分の存在が無くなる事で
今 こうして考えている自分が無くなる事で
生まれ変わるとか
どうでもいい
今の私がいなくなる事が嫌なのだ
情景に感動した記憶
恋愛の記憶
家族の記憶
そうした記憶に対しての私の思考や感情
全て無くなってしまうのがたまらなく嫌だ
夕方の道すがら
猫を見かける時
生い茂る木の葉の隙間から空を見る時
にさえ
私は思考するし
感情を動かすのに
全て消えてしまうのか
自分が死ぬ事を考えて 考えて
気が変になりそうで
居ても立ってもいられなくなると
脳が助け舟を出して
何かの脳内ホルモンが分泌され
ボーッとした気分になる。
どうやらこれ以上考えていると危険なんだろうな…
にしても
自我が強いにも程がある
と自分の業の深さを反省してみる
宗教というものの必要性にも納得する
自分は無宗教なんだけれども…