健太の車で私のマンションまで送って貰う。
『久美子、連休今日までやろ?俺は店やから…畑山さんに話してもいい?』
健太は私との将来の事畑山さんに話すんだ。
『まあ…わからへんけど、畑山さんには仲人して貰いたいやん。』
『うん…せやね。』
八百屋町の交差点で信号が赤になる。
ぼんやり横断歩道を眺めていた。
横断歩道を駅の方から歩く男女に目が止まる。
二人共に酔っ払ったように体を寄せ合って腰に手を回し合い歩いてくる。
『若いんやろな、あのカップル…朝から何やあれ』
健太が呆れた声で言い放ち同意を求めた。
近づいてきた男女を見た時、戦慄が走った。
あっ。。。
見覚えのある二人…。
それは佑典と真紀だった。