奈央と出会えたから。<384>

麻呂  2009-07-27投稿
閲覧数[581] 良い投票[0] 悪い投票[0]


『‥‥ゲホッ‥ゲホッ‥ゲホッ‥‥。

こ‥こらっっ!!

お前ら、給食時間は静かにしなさい!!
‥‥ウォッホンッッ‥ゲホッ‥ゲホッ‥‥‥。』



さっきまで無表情を装っていた渋川が、


スピーカーの向こうの森宮の父親の異変に気付いたかと思うと、



突然取り乱し、むせ返っていた。



今思えば、



このトキの渋川は、かなりあせっていた様に思う。



なぜなら、



これから自分が出世するに当たって、



教育委員会の教育長である森宮の父親は、



最も利用すべき人物であっただろうから。



《リスナーの皆さんに、写真をお見せするコトが出来ないのが残念です――

どんな写真なのかと言いますと、

1枚目は、先ほどミズホちゃんが言っていた、

お友達のカレシが、他の女の子と一緒にホテルへ入って行く瞬間をとらえた写真――》



ひ、ひゃあっっ☆



《2枚目は――

お友達のカレシのお部屋で撮った写真ですね。

うっわぁぁ〜っっと、私も最初にプリントしたトキ、声を上げそうになったんですが、

とにかくすごいお部屋ですっっ!!

まるでジャンル!!
もみじの様なカタチの葉を付けた植物が、

お部屋全体に、うっそうと生えているってカンジですね!!》

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 麻呂 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ