スラム part64

やいち  2009-07-28投稿
閲覧数[588] 良い投票[0] 悪い投票[0]

時間がない。
最後の賭けだ。

修二は再び小内刈りを狙った。
足を出したときにはもうよける姿勢に入られた。

修二の足が止まる。
そして瞬時に切り返した。小外刈り(右組みの場合、基本的に右足で相手の左足を外側から刈る技。)だ。
佐藤は小内を避けようとして右足を下げているところだ。
そこに左足を刈る小外刈り。
佐藤は体勢を崩したが、倒れない。

これくらいで倒れるとか思っていねぇよ。
修二は佐藤の袖を持っていた左手を離し、その手で左足を掴んだ。
これで、どうだ!!
しかし、佐藤は倒れない。クソッ!どうすりゃいいんだ。
その時、修二には光が見えた。



「うまい!!小外刈りに切り返した。」
悠が言った。
「いや、耐えられてる。」
賢之助が言った。
その瞬間、修二が足を取りに行った。
「逆足への朽木倒し(右組みの場合、右手で襟を掴んだまま、左手で相手の右足を掴み、後ろに倒す技。逆足にかける場合は左足を掴む。)!!」
悠が叫んだ。
「いったか!?いや、まだ耐えやがる。」
賢之助がけわしい表情になる。
「いや、修二の勝ちだ。」
慶吾が笑みを浮かべながら言った。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 やいち 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ