ソア「盗みの技術を教えてくれたんだよ。」
さらっと言う。
皆ポカンとしてしまう。 ソア「あれ?言わなかったっけ。」
クルー「盗賊なんですか…。」
ソア「うん。」
悪びれた様子もなく、素直に頷く。
シード「うん…って…」 呆れる。
ソア「あっ!そうだ。」 嬉しそうに笑う。
ソア「俺って結構いっぱい盗ん物あるんだ。」
何が言いたいか飲み込めなかった。
ソア「結構役にたてると思うんだ。国の復興に…」 まっすぐにロランを見る ソア「だから…母さんとこの国で暮らしちゃダメ…かな…?」
ロラン「…あぁ。ありがたい。勿論歓迎する。」
ソア「本当に?ありがとう!」
その言葉に、とても嬉しそうに笑った。
無邪気な笑顔で。
ゲイル「国の復興ねぇ。面白そうじゃん。俺も手伝うぜ。」
ソアが笑うと。
周りが明るくなる。
その笑顔が安心感を与える。
全てが上手くいく様に感じる。
何の根拠もないのに。
そう思わせた。