《――けれど、ミズホちゃん。
あなたのお友達、よくここまで鮮明に写真を撮れたわね!!
そして、2枚目の‥お部屋全体を撮った写真の、左端に小さく写っているのが、
お友達のカレシってコトよね?!》
《はい。何と言っても、美意識が非常に強い男だと言う話で、
栽培している植物のコトを、とにかくベタ褒めするコトで、撮影許可を得たらしいです。》
《へぇ。結構、そのカレって乗せやすいタイプなのね?!》
《えぇ。友達いわく、何と言っても、自分が世界で一番美しいと思っている男らしいですから。》
美意識が非常に強い男――
自分が世界で一番美しいと思っている男――
やっぱ重なっちゃうよ!!
森宮 ヒロキに!!
ひゃあっっ☆
まさかその男って、
本当に、森宮 ヒロキなんじゃ‥‥‥。
だとすれば、
さっき森宮の父親が、写真を見た瞬間に、気分が悪くなって倒れたコトも、
つじつまが合うよね!!
ドキドキドキドキ――
はぁ〜〜っっ。
何であたしが、こんなにドキドキしてるんだろう。
《皆さん、ここで緊急ニュースです!!
ただ今、先ほどスタッフが問い合わせをしたばかりの、
小樽市立自然史博物館の館長様より、連絡が入りましたとの事です!!
御電話が繋がっている様ですので、少々お待ちください――》
ドッキィ――ンッッ☆☆☆
えぇっっ?!
ホントに???
じ‥じゃあ、この写真の植物が、一体何なのかが、ハッキリするってコト?!