「心…泣くなよ。ゴメンな?」
『ヤ…ヤダ!!心は昭幸がいないと…生きていけない…。』
「もし…俺が死んでも、心を愛してるから。」
『イヤぁ〜〜〜!!死なないで!!心も明日帰る!!』
「心は心配するな。つぅか、会いに行くのは明後日だから…。なっ?ちょっと落ち着け??
『うん…』
「………もう電話切るな。先生に怒られちゃうからさ…。」
『分かった…。昭幸…、愛してる。』
「俺もだよ。じゃあな。」
『バイバイ』
ツー、ツー、ツー
心は泣きながら部屋を飛び出した。部屋には人が多すぎた。ひとりになりたかった。心はどこに行くかも分からず、ホテルの中をひたすら走った。そして辿り着いた場所は、ホテルの一角。しかし、そこには先客がいた。最近付き合い始めた同級生のカップル。女の子の方は里実(さとみ)。2年生の時に同じクラスになってから仲良くしている。
「心!?どうしたの??」
『昭幸が…』
心は号泣した。もう喋りたくなかった。ただこの涙のやり場を探していた。しばらくすると人が集まってきた。里実の彼氏が面白半分で呼んだのだろう。しかし、里美が全員追い返してくれた。そして、体内の涙を全て出し切った心は里実に事のあらましを全て話した。それからはよく覚えていない。気がついたら朝だった。
記念すべき30話目を書き終えました。まだ?長期の連載になりますがよろしくお願いします!!それからここまで飽きずに読んでくれた皆さん、ありがとうございます☆★30回目にあたり、また沢山のご感想をいただければと思います♪♪これからもよろしくお願いしますm(__)m
続く…