夜。
私はベットに横になってある人のことを考えた。
ある人とは…私の好きな彼のこと。
彼は、笑顔がまぶしくて天使みたいな人。
…でも、私はどんなに
頑張っても漆黒のまま。彼みたいには輝けない。
「…彼を忘れることが出来たら…。」
私がつぶやくと…
『…あなたの中から彼の記憶を消してあげましょうか?』
という声が聞こえた。
「そんな事が出来るの?」
私が返すと…
『出来ますとも。どうしますか?』
…少々悩んだ結果私は
「…消してください。」
と…答えた。
『でわ、目を瞑ってください。』
言われた通りにすると、眠気におそわれた。
アラームで目を覚ますと悲しい気持ちでいっぱいになっていた。
…理由はわからない。
…涙が止まらない。
その日、学校に行くと
私は知らない人から挨拶をされた。
同じクラスらしいけど…
私はその人を見ると
自然と笑顔になった。
心が温かくなったような気がした。
その人は…
笑顔がまぶしくて、
天使のような人だった。