永遠に愛しい・・46

しゅーり  2009-07-31投稿
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するとイッシーが

「そんな理由でシカトするような奴らと、うちらを一緒にすんなよ」

「そうだよ、三井さん
唯一、昌平とは仲いいじゃん、昌平とうちらだって
似たような者同士、みんな自然とここに集まるようになったんだから
うちらが居るから来ない、じゃなくて、うちらが居てもここに来ればいいじゃん」

イッシーに続き、稲葉が晶にそう語りかけた

そして志乃も

「うちらだって、この学校の真面目な子達には正直避けられてるようなもんなんだよね、一緒じゃん
うちらも三井さんも」

「そうだよ!似た者同士、仲良くしようよ」

ヒロミが最後にそう言うと
それまでのみんなの言葉に
下を向いて聞いていた晶の足元に

涙が、一粒二粒

ポタン ポタンと落ちた

そんな晶のそばにイッシーが寄っていき

頭を撫でながら

「三井さんて、晶っていうんだよね?
これから晶って呼んでもいい?」

晶は、涙でいっぱいの顔をあげ

コクンと一つうなずき

「ありがとう」

と、涙声で言った

オレは、女同士のそのやり取りを上から静かに眺めながら

今度は、安心した思いの中
そこの場には行くに行けない状態で、とりあえずまたその場に座った

と、その時

ここ最近、響き渡る事のなかった

仁先輩のバイクの音が遠くから聞こえ

あっという間にその音は

いつもの裏門の所で止まった

バイクを止めた仁先輩は

非常階段に晶が居る事に気付いたようだ

そして、その晶が泣いている事に気付いたその瞬間

仁先輩の顔つきはパッと変わり

閉まっていた門を飛び越え
「オイ、てめーら」

と、凄い剣幕で怒鳴りながら

非常階段を駆け上がって来た

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