トラップ 第四話
刺青は僕達をある部屋につれていった。
部屋に行く途中、刺青はだからガキはやなんだとか女々しいだとかぶつぶつぶつぶつと念仏を唱えるように言っていた。
僕達が連れて行かれた部屋は長方形の細長い部屋だった。
そこにはドアが2つついていた。
僕達は何をされるか大体察しはついていた。
10分程前ある男がドアの中に連れて行かれた。
その男は少し痩せていて背は低い方ではなさそうな人だ。
ドアに入った直後に男の叫び声が聞こえた。
僕達は拷問されるんだ。
ずっとその事を考えていた。
5分くらいたったときに向かいのドアから老いたじぃさんと僕達と同じくらいの女の子が出てきた。
あと、刺青男が3人程出てきた僕達は少しあとずさりをした。「怖がらなくていいよ」
「ちっめんどくせーな」
「なんでこんなガキを」
「あーかったりー」
「これやめんか」
「みなさん気を悪くしないでくださいね」
女の子は小さな声で僕達に伝えた。
これから何をするのだろう、やっぱり拷問か。と肩を落とした。
突然、刺青の拳が僕と光輝の鼻に向かって飛んできた。
僕達はよけようとしたが額に少しかすれた。
「おっこいつらよけたぜ」
「さすがにこの時代生きただけあるな」
僕達には何を言っているのかわけがわからなかった
つづく