明くる日の夜遅く、壮大達は噂のトンネルを訪れていた。
「いいか?太一?」
「あぁ、いいぜ」
太一が持参したライトをつけた。
トンネルのなかを照らしたが、何も見えなかった
「おい、そうちゃん、ラジカセに録音して。」
そう言って太一は中へ入っていった。
「ちょっ、待てよ。俺、機械操作苦手なんだよ。」
壮大はもたつきながら後を追った。
「おい、足踏むなょ太一」
「わ・・悪い」
壮大はトンネルの奥にまばゆい光が揺らめいていることに気づいた。
「太一・・・向こうになんかある・・・」
「何にもないけど?」
「え?見えないのか?」
「おどかすな」
なぜだろう?太一には見えないのか?ってことは
・・・俺、へんな霊感なんてないぜ?
さらに太一は進んでいく
その時だった。
ものすごい悲鳴がトンネルにひびいた。
太一の悲鳴だった。太一は一目散に外へと駆けだした。俺もそれに便乗して逃げさせてもらうことによう。
壮大はそう思い、走りだした。
まばゆい光が・・・きえた。
これはほんのはじまりだった。
続く