当たり前

ヒョン  2009-08-01投稿
閲覧数[564] 良い投票[0] 悪い投票[0]

夏休みが終わった。休み中だらしなく、不規則な生活をしていた俺には、高校の授業は耐え難いものだった。

いまさらだが、俺は思った。もうちょっときちんと生活すればよかった・・・と。

休み時間・・・・・・


「はぁぁぁ」
「どうしたんだ?ひょうじ?」

話し掛けてきたのは中田だった。彼は数少ない昔からの親友だった。

べつに友達が少ない訳じゃない。

「最近だるくてよ」
「夜遅くまで勉強してただろう?」

彼の言うことはだいたいあたる。

「ひょうじって勉強熱心なのな!」

たまに外れることもある

「べつにそうゆうんじゃなくて、一種の戦略かな。」「戦略?」
「いろいろと有利だろ頭よかったらよ」

たまに名言的なことを言いたくなる。

「勉強は人生を有利にするための戦略なのさ」

「へぇ・・っていうかさ、人生のことをがんえてるなんてひょうじらしいな」

俺の名言に触れてくれよ
心の中でツッコんだ。

でもそんなことを言ってくれる友達がいることって 当たり前じゃないと思う。

「そういうこと言ってくれんのお前くらいだ。あんがとな中田。」


当たり前の出来事なんていつでもあるけど、相当
に特別な出来事は滅多にない。

「な、なんだよ急に。」
彼の性格はわかりやすい。いま、猛烈に照れている。


俺はこれから訪れる特別な出来事なんて全くしらなかった。
予知能力が欲しい!
いまさらだが、そう思う。

そして休み時間は終わり、つらい授業が再開するのであった。



続く




投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ヒョン 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ