「だぁ−かぁ−らぁ−出たんだ。誰か居たんだよ!」
「・・・・そうかよ」
太一はにやりと笑って言った。
「それよりラジカセ!なんか録音されてるかもよ。
「聞いてみるか」
太一はラジカセの再生ボタンを押した。
「おい、足踏むなょ太一」
「わ・・悪い」
「おい、まて!もう一度だ。」
壮大はへんな声を聞いたきがしたのだ。
「音量上げて!」
ポチポチっ(操作音
「わ・・悪い」
「えら・・しも・・よ」
ラジカセを止めると太一が叫んだ。
「スゲー。入ってる・・」
「太一・・もう一度頼む」
「わ・・悪い」
えら・・しも・・よ
えらば・・しものよ
また・・来い・・
この・・・場所・・
「ぎゃあああああああ」
カチッ
えらばれしものよ
また来い
この場所へ
「たしかにそう聞こえる・・・・」
「まるでファンタジーだな
「幽霊にファンタジーもくそもあるか?」
「・・・・・・」
太一は黙り込んでしまった。
しばしの沈黙の後、壮大が口を開いた。
「もう一度行くか?」
「ばかいえ!死ぬ気か?」
「仕方ない帰ろう。」
太一は顔を輝かせた。
「ただし、カメラを取りにな」
「はぁぁぁ?」
壮大は駆けだした。
続く