奇跡 1

木村蜜実  2009-08-02投稿
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「ちょっと、大丈夫?」

声を掛けてきたのは、30代くらいの綺麗なOLさんだった。

貧血ぎみで、体調も優れない毎日。仕事もハードでサービス残業が多い。

そんな積み重ねで疲れが溜まってしまい、電車の車内でしゃがんでしまった。

「…すみません…ありがとうございます。」

私はゆっくり立ち上がって、その人の顔を見た。

あれ……??
どこかで見たことある顔…?

「あんた…あかね?」

相手もどうやら私を見たことあるらしい…

あっ、思い出した!!

「あれ…?春香…??」

高校の同級生…成瀬春香…。

「久しぶりね〜2年ぶり?」
腕を掴んで嬉しそうに話しかける。

「あ…うん…そうだね…。」
私は意識が朦朧としながらも、春香を少しずつ思い出してきた。
「あかね?大丈夫?顔色悪いよ?」

「…うん…ちょっと…」

「ちょっと!あかね!」

春香が叫ぶ

私はそのまま気を失う……

そうだ、春香だ…。

私といつも一緒だった…。

春香はたしか…。

九州に行ったんじゃなかったっけ…。

私と付き合っていたヤツと一緒に………。

その過去が頭をよぎって、そのまま私の頭の中は真っ白に変化した…。

私は、どうなってしまったんだろう………。

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