実験小説 第6話

ござる  2009-08-02投稿
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ヘルプで何度かついたお客さんはパッと見怖い感じだけど
本当に手の掛からない人だった。
セクハラとかもないし話も面白くお客さんなのに
あたしを楽しませようとしてくれて
ヘルプとはいえ彼の席に着くのが楽しみになっていた。

ある日彼が唐揚げを注文した。
彼もあたしもお腹が減っていたからあっという間に
唐揚げがなくなりお皿にはパセリと絞ったレモンだけが残った。

「パセリ食べて良いかな?」
「え?そんなの食べれるの?」
「もちろん食べれるよー」
「へー」
この時変わった人ぐらいに思った。
「知ってるかな?パセリはハーブなんだよ」
「そうなんだ」
「脂っこい料理には必ずお皿に乗っているでしょ?」
「うん」
「パセリには色々な効果があってね。脂の吸収を助けたり口臭の予防効果とかあるんだよ」
あたしは自分をパセリみたいと
考えていたからこの話には本当に感心した。

「俺はパセリが本当に好きでパセリ食べたさに唐揚げ頼んだんだ。変わってるだろ?(笑)」
あたしのことを好きって言われた気がして彼に好意を持った。

彼は指名をするタイプじゃなくあたしが
いつまた席に着くか分からないので彼がくるとドキドキした。

彼に会うのは楽しみだったけど
お店の人気関係に疲れて店を辞めることにした。

続く

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