「旨かった〜ごちそうさま」
パスタを食べ終えた朋哉はタバコに火をつけた
優里亜はそれを待っていたかのように立ち上がる
「後片付け、してくる」
「俺も手伝うよ」
「ううん。仕事で疲れてるでしょ。ゆっくり休んでて」
そういってリビングを後にした
優里亜は沈黙が怖かった
朋哉のがっしりとした腕
指の感触
香水とタバコの香り
全てが鮮明に思い出される
洗い物をしながら
全身に電流が流れるような感覚を
優里亜は覚えた