｢もしもし、真也見つかったか？｣
｢いや、何処にもいねぇよ｣
｢ったく何処に消えちまったんだよアイツ｣
かくれんぼ…
一樹、翔太、消えちまった真也､そしてオレ龍二。
オレ達は今年で二十歳になる小学校からの切れない腐れ縁とでも言うか、なにをするにも一緒だった｡
でも年を重ねるうちに一人は恋をし、んで一人は若くして会社を築き、一人はその日暮らしののんべんだらり、一人は中途半端に夢追っかけてる。ってな感じで知らず知らず家族以上に一緒にいた奴らとバラバラになっていった｡
一樹が言う
｢龍二さぁ、とりあえず真也の今つるんでるツレとかわかんねぇのか？これじゃいくら探したってきりがないし｣
オレは言った
｢わかってたらとっくに聞いてるから｣
オレは少しイラついた感じで言い返した。
｢一樹!真也いたか？｣
翔太が一樹と合流した
オレはふと思い出し口にした｡
｢そぉいやぁ真也のやつ一週間前にオレに電話くれた時にまとまった金がいるって言って頼み込んできたんだ｣
一樹が言う
｢そぉいやぁオレにも確か一週間前くらいに全く同じ話の連絡きたぞ、理由聞いても話してくんねぇから、お前は昔っからのﾀﾞﾁだけど金事で関係悪くしたくねぇから貸せねえょって言って断ったんだ。そしたらアイツ、わかった､ごめんなこんな話しちゃってよ、忘れてくれ｡｣なんてｺﾄ言ってすぐ電話きっちゃってよぉ… なんかあったんかなぁって思ってはいたんだけど…
一樹と翔太はうつむいた。
翔太はふと呟いた。
｢そぉいやぁ真也のやつ､昔っからなんか落ち込んだり悩んだりするとカラス山によく行ってたよなぁ｣
一樹はすぐさま翔太と車に乗り込みキ-を回した。
｢とにかく今心当たりっつったらカラス山しかねえから急いで向かおう！ 頂上で合流なっ！｣
オレも慌てながらハンドルを切り返し昔よく蛍を見に行ったカラス山へと向かった。
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