私はとても気が重かった。まだ残暑とは名ばかりのギラギラと照りつける太陽の日射しのせいもあってめまいすらしてきた。 堅固な5階建ての建物が解体された跡のマンション予定地は気持よくさっぱりとしていた。このままのまっさらな土地のままなら、さぞや地元の人達に喜ばれるだろうな、と私は絶対にあり得ない想像にほくそえんだ。
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