「止めてくれ!! 殺さないでくれ!」
男の悲痛な叫びが、薄暗い部屋に響いた。
その男は、2人の屈強な男達によって床に押さえつけられており、身動きが取れないでいた。
「もう遅い…」
長髪をオールバックにした男が、泣き叫ぶ男を冷酷な瞳で見つめる…。
その長髪の男の腕には“交差した二挺の大鎌”のタトゥーが彫られていた。
そして同様に、彼の仲間である2人の男達にも、一人は首筋に、もう一人は胸に交差した二挺の大鎌のタトゥーを入れている。
「安心しろ‥一瞬だ」
長髪の男はテーブルに置いてあるショットガンを手にし、その銃口を男の額に突き付ける…。
「お前ら‥どいてろ」
彼にそう言われ、男達は部屋の隅へと移動する。
「ひぃぃ‥殺さないで…止めてぇ…うぅ‥うぅ‥」
泣きじゃくりながら必死に助命を懇願する男だが、彼は容赦などしない。
…彼は鼻で笑うと
次の瞬間には男の頭部は完全に粉砕され、肉片が床に飛散する…。
そして左右の目玉だけが、ハッキリと形を残したまま血まみれの床に転がった…。
長髪の男はそれを革靴で力強く踏み潰し、頭の無い死体に向かって言う。
「俺達を敵に回すとは‥愚かな野郎だ」
やがて死体から、部屋の隅にいる2人に顔を向けると
「‥後始末は頼んだぞ」
そう言って、部屋の窓から外を眺める。
彼の目に映るのは広大な森林。
どこをどう見ても、木ばかりである。
彼は只それらを見つめながら呟く…。
「待ってろよ“スティーブ”今からお前に会いに行くぜ‥」
続く