トンネルの運命4

ヒョン  2009-08-05投稿
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壮大はカメラを片手に、トンネルの前に立っていた。
「これでお前が見た幽霊を撮るぜ」

「本気か?壮大?」

「当たり前だ。」

太一はため息をついて、
壮大を見つめた。

「なら、お前一人で行けよ。俺はごめんだね」

太一は懐中電灯を差し出した。
壮大は何も言わず受け取った。

「なあ、壮大・・・」

「・・・?」

「き・・気をつけてな」

壮大はすこし微笑んだ。

「ああ、心配すんな」

壮大はトンネルの中へ入って行った。



トンネルの中は前とは違っていた。

「湿度が高い・・」

気が付くとあたりは霧に包まれていた。
そのとき、大きな声がした。

「選ばれしものよ!!」

声はトンネルを響きわたり、エコーがかかっているようだ。

「きたな」

足音が聞こえてくる・・

「お前は何者だ!」

闇にむかって叫んだ。
またエコー。

ライトが突然きえた。

「どうなって・・」

言いかけたとき、目の前にまばゆい光があらわれた。

「出やがったな」

光に目が慣れていないのでうまく開けられない。

光はさらにつよいひかりをはなち、
あたりは光に包まれた。


続く



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