「もう、終わる?」
後ろから朋哉の声がした
振り替えるとキッチンの入り口に朋哉が立っていた
「ビックリしたぁ!もう少しだから、向こうで待ってて」
そういった優里亜を再びイヴ・サンローランの香りが包み込んだ
「もう待てねぇよ。どれだけ待ったと思ってんだよ?」
それは優里亜も一緒だ
朋哉に会えるこの日を
どんなに待ちわびたことか
「私だって会いたかっ…」
そう振り返った優里亜の唇を朋哉の唇がふさいだ
「…んんっ」
朋哉のキスは
始めは優しく
徐々に激しさを増していく
優里亜の身体はすっかり力が抜け
全てを朋哉に委ねていた
優里亜を抱き締めていた朋哉の手が
背中から腰へと落ちていく
「…っっ!」
声にならない
「ここじゃ明るすぎるね」
そう言うと朋哉は優里亜を抱き上げ
薄暗い照明のついたリビングのソファへと運んだ
イヴ・サンローランにタバコの香りが入り込む
ますます優里亜を興奮させた