君の影?

 2006-07-25投稿
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この景色…。
あの日だ。

あたしと君が
悲しい現実にぶつかった日。

星がいっぱい広がった夜空の下。
中学校の屋上で
君は初めて涙を見せた。

困った顔をしたあたしに
君は何も言わずに
抱きしめた。

「ごめん…。
僕…」

あたしが何か言っている。

「こんど…父親の仕事で上海に行くんだ。」

あたしは口を押さえて涙ぐむ。

「でも、僕は凜が大好きだから。
遠くても大好きだから。」

『ガガガッ……
あたしも…大好きだよ。』

そう。
あたしは君が大好きでした。

そして君と目が合って
君とキスをした。

初めてのキスは君とだった。

ブゥン…

また時間がたった。

この日君は
体中傷だらけで学校に来た。

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