カオスバスター 第0話:エピローグ

キングボーズ  2006-07-25投稿
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海野翼(ウミノ ツバサ)。ごく普通の高校1年生。成績は中の下。背は高く、友達は多く、わりと人気のある方だ。運動は好きではないが一応剣道部にいる。将来の夢もなく、毎日机上でダラダラ過ごしている。
つまらない日常。
退屈な毎日。
何の進歩もない日々。
そんな生活が急変するなど、ツバサは考えもしなかった。




いつもの様に、かたいベットで目が覚めた。
ツバサは先ほどまで見ていた妙な夢を思い出していた。

学校で授業中に、ドロドロした化け物が教室に入って来て生徒に襲いかかる。逃げ出す生徒、泣き叫ぶ生徒、勇敢に立ち向かうが取り込まれる生徒。ツバサは椅子から立ち上がると、化け物に左手を触れ、右手で左手の甲に『波』となぞり、化け物を吹き飛ばした。すると、化け物も、生徒も、教室も消えていった。何もない空間。うっすら見える人影。それがハッキリ見えて来て、少年であることが分かった。少年はツバサを見て、何かを言っている。何を言っているのか聞き取れないまま、しだいに少年は消えていった。

ツバサは自分の手の甲を見た。『波』の字が赤くうっすらと残っていた。




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