「絶対反対するわよ!」品の良さそうな老婦人が玄関から顔を出すなりいきなりまくしたてた。まだ何も説明していないのに。 「反対する、しないは住民の方々の自由なので、とりあえず、この資料に基づいて話だけでもさせてください。」 「話を聞くだけよ。」婦人は疑わしげに言った。 「ありがとうございます。」私は何とか玄関で資料説明を始めた。この辺で怒り出すなと思って、老婦人の顔色を窺ったら、みるみる赤くなっていった。 戦いの幕が開きそうだった。
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