第1話 ある高校生。
『ジリリリリリ』
午前7時。
いつものように目覚めた、まぁ毎日のことながらけだるい………………
俺は正直学校というのが苦手だ。先公どもの偽善の笑顔とクラスメイトの吐き気がするような話声…
マジで嫌になる。
とりあえず出る準備をしようとカーテンを開けた。これでもかってくらいの快晴でさらに俺の心を曇らす………
「はぁ……」とため息一つ自分の部屋を出て、リビングに下りた。
相変わらず母親も父親もいない…………
テーブルには手紙と一緒に一万円が置いてある。
「いつもごめんね。母さん今日は帰れないから。」の一言…………
親父は三年前から不倫相手の所に入り浸り。
「家族なんて………」
ボソッと一言いいなが制服に着替えて財布に無造作に一万円をつっこんだ。
午前8時30分。
『キーンコーンカー……』
うぜぇ授業が始まる……
自慢じゃないが成績は悪くないけど授業は大嫌いだ。
朝のホームルームのはずが先公がいつまで経ってもこない。
クラスメイトのばか共が騒ぎだす。
「授業やすみ?ヤベー!マックでも行こうぜ!」
うるさいと思った時青ざめた顔して担任が入ってきた。
そのままおもむろにテレビをつけた。
「緊急ニュースです!明日世界が終わります!緊急ニュースで……………………………………………………………………………………………………」
最初何を言っているのかわからなかった皆ア然としていた。最初の言葉以外聞き取れないほど意識が飛んだ。
少しの沈黙がすぎクラスメイトがぽつりぽつりと話だす。
「マ……ジ…………」
「本気?」
「いやありえねー」
「なんだよこれ」
「はぁ?」
先公が青ざめた顔で一言
「帰りなさい」
しかしだれも立ち上がる人は誰もいなかった。
「帰りなさい!」
怒鳴り声に触発されぽつりぽつりと一人また一人と腰をあげた。
俺は立ち上がる事が出来なかった。いや別に立ち上がりたくなかった。
ぼーっと一人校庭を眺めていた……………