‐ビルカ‐
コンコン・・
「失礼します。」
扉を開けて部屋に入るとイーザは椅子に座りながら入り口を見た。
「新たな王を連れて参りました。」
「セレスごくろう。」
「こちらの方はイーザ様です。」
ユウとリクは頭を下げた。
「王はどちらかな??」
「こちらの方が王です。」
「ユウです。隣のは弟の・・」
「リクです。」
「今から説明と言いたいのだが会議があってな・・今日は城でゆっくりと休んでおくれ。話しは明日する事にする。」
「あ・・はい。」
「じゃあセレス後は頼んだぞ。」
「承知しました。」
「それでは失礼する。」
セレスとユウとリクはイーザを見送り、王の部屋へと向かった。
「ふぅ!!」
リクは勢いよくソファーに座った。
「どうかしましたか??」
「すんげぇ緊張した。」
「お前も緊張したりするんだな!!珍しい。」
「俺でもしますよっ!!」
「クスクス♪あっ!!ここは王室ですので、自由にお使いください。リクさんの部屋もご案内しますね。」
「ありがと♪」
セレスは王室と同じ階にある王室の次に広い部屋へとリクを案内した。
「ここをお使いください。」
「ありがとう。」
「じゃあぁたしは少し用事がありますので、失礼しますね。」
セレスは少し頭を下げて、リクの部屋を出た。
セレスが向かったのは、離れの塔の側にあるリュウの墓。セレスは墓に近より悲しげな顔をして墓に手を合わせた。
「・・リュウ。こちらの事はぁたしに任せて、ゆっくりと体を休めてください。」
「セレスちゃん??」
「!?」
セレスが振り返るとユウが立って少し首をかしげていた。
「ユウ・・」
「誰かのお墓??・・王の??」
「・・はい。リュウは仲間想いで、優しくて、凄く素直で、何にでも一生懸命で、誰にでも好かれる人でした。」
「・・そっか。じゃあ俺も頑張って良い王様にならなきゃなぁ〜!!じゃないと前の王に怒られちゃうな♪」
「ユウ・・ありがとう。」