一日一善

ヤッホー  2009-08-10投稿
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私は幼い時から 両親にこう言われて育った
「人のためになりなさい」
「困ってる人がいたら 手を貸してあげなさい」

そんな優しかった両親も こんな私をおいて さっさとあの世に行ってしまった
親孝行の出来なかった私は心に誓う

「両親の言葉 必ず守りますね」

そして今日も来た

真っ暗な中 そこだけにともされた灯りに吸い寄せられる昆虫のように・・・

彼らは必ず 一度立ち止まる
きっと今 一番辛い時だろう!恐怖と戦ってる時だろう!

そんな辛い時間から早く救ってあげなくちゃ!!!

今日も私は走る

彼らの元へ走る

そして・・・






思いっきり背中を押してあげる

皆 声をあげる余裕さえなく暗闇の中へ吸い込まれていく

「良かったね これで全ての苦しみから救われたね」

私は「命の電話」と書かれた看板を横目に

一日一善を終えた心地よい疲れを感じながら 帰路につく





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