時計の針の動く音を聞いてると、自分は生きてるんだなぁーって実感する。
時計の針が一秒一秒、時を刻んでいって、それを見てる自分も、また時を刻んでる。
時計と一緒に時間を刻んでる。
簡単な事だけど、今まで気づかなかった。
多分、今までは[時間]っていう物がよく分からなかったんだと思う。
だって、ちょっと前までは、全てが楽しいと思えたから[時間]は、かなり早く過ぎていった。
前は時間を忘れて、笑ってた。
でも今は…
「時間を忘れて」なにかを、するって事がなくなった。
これが、<良事>か<悪い事>かは、よく分かんない。
少し大人になったって事かもしれないし、少し大人になったせいで単純な事が出来なくなかったのかもしれない。
うちにとって、この出来事は<悪い事>だったと思う。
少し大人になったせいで、[心から笑う]って事が出来なくなった。
笑うと、楽しい=時間が短く感じる。
笑わないと、楽しくない=時間が長く感じる。
ちょっと前までは、笑ってて楽しくて、時間が早く過ぎていったから、分かんなかったけど。
今は、笑わなくて、退屈だから時間が遅く過ぎていく。
だから、時間の存在に気がついた。
時が過ぎるのが、遅すぎて…