杏里は、ニヤニヤしそう言った。
「どこがぁ?!」
そんな会話をしてあたし達は、校舎へと向かった。
教室に着くと、いつもどうり騒がしい教室。
あたしと杏里のクラスは、3組で、光輝が2組だ。
「早瀬さーん、呼んでるよー」
学級委員の確か…伊藤さんがそう言った。
後ろドアのを見ると、光輝ともう一人の幼なじみの佐伯 優介がいた。
二人は、この学校の中でもものすごくモテる。
あたしは、どうしてモテるのか正直わからない。
「類ーー、辞書貸して!」
と、叫ぶ光輝。
その瞬間、女子達は黄色い声をあげた。